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「わたし」による「四つ目のルパン」の伝記、またルパンに関する考察によって構成されたテクスト。横浜在住の「わたし」は立ち寄った丸の内KITEEでとある老女を目にし、彼女にふかい印象をいだく。さまざまな理由から勝手に彼女のことを「四つ目のルパン」と呼び、「わたしのルパン」として特殊な敬意を払いはじめる。約三週間後、みなとみらいのマークイズで彼女をふたたび発見すると、高揚とともに観察をはじめるもメモを取ることに夢中になり途中で見失ってしまう。ふたたび約三週間後に元町のタリーズコーヒーで「再会」すると、隣席の彼女に話しかける。老女はぶしつけな会話を切り上げ、さっそうと退店してしまうものの、そこで彼女に仲たがいした娘がいることをさとり、「わたし」の想像はますます掻き立てられる。興奮した「わたし」は「わたしのルパン」の伝記を書くことをその場で決意し、構想を練りはじめる。

「わたし」が想像で書いた「ルパンの孫娘」の挿話が展開。自殺した「ルパンの孫娘」の意識はひとつの巣の中の「三つのひよこ」に分割されており、巣の中で特別やることもない彼女は半生を振りかえる。何者かに巣を襲われそうな不穏な場面で挿話は終わる。

「ルパンの孫娘」を経て、「わたし」による本格的なルパンへの論及がはじまる。矛盾と無理のある論理をたたえて突きすすむテクストは「伝記の伝記による伝記のための伝記」という次回の仕事を予告して終わる。

 小説の推敲を終わらせ、小島文学賞におくるためのあらすじ(600字)を書いたのだけど、こんな感じでいいのかしら。正直、あらすじというものを書いたことがないのでよくわからない。

労働。嵐のわりにはお客さんが来てくれた。帰宅後、Fさんから電話。また長電話。板前さんの気持ちはよくわかるし、じぶんも同じ立場だったら苛立つだろうが、さすがに愚痴っぽすぎやしないか。